ソウル生活日記


私の韓国生活日記です。時々書きます。

新規投稿
先月<<過去記事 >>次月

9月20日(木)「交換留学生面接試験」

at 2001 09/20 17:17

交換留学生を選抜する面接試験をした。日本語の達者な2人の教授と一緒に26人の学生をインタビューした。1人でのインタビューはとてもつらいものだが、3人ですると、とても楽にできる。

日本語が本当によくできる学生ばかりだった。言語教育院にいた学生も、当時よりも上手になっていた。少し聞いただけでは日本人とあまり変わらない学生もいた。一緒にインタビューした先生たちも驚いていた。

その中に、政治学を専攻する学生がいた。その学生の積極性には圧倒された。すごい学生だと思った。はじめ「未来は夢見る人のものだと思います」と言っていたときには、何とも思わなかった。しかし、インタビューをしているうちに、次第にその学生の持っているものがただものでないと感じてきた。

それで私は、「今まで克服してきた問題の中で大変なことはありませんでしたか」と聞いた。すると、「今まではありませんでした。でも、将来はあるかもしれません」と答えた。

これは聞き流せば普通の言葉だが、人を圧倒させる積極さの持ち主からの言葉だ。私は打ちのめされるほど驚いた。これだけ活動的な性格なのだから、受験勉強以外にも、困難なことはたくさんあったろうに、それを困難と思わないパワーに呆れるばかりだった。

あとで事務の人に聞いたが、この学生は活動のしすぎで本来なら交換留学生への応募資格がないのだそうだが、自分の他の資格を諦めてこの試験に応募したという。

積極思考とか、決断力という言葉は、本で読んだり話では聞いていたが、実際にその賜物に恵まれた人間に接して、こんなにすごいのかと驚いた。帰りの車の中でも、呆然とした気分だった。

私が感じたのは、その学生の表情から発する陰のない輝きだ。政治学が専攻で、政治家を目指していると言っていた。政治家にはこういう人が多いのだろう。

このわずかな時間は、人間の生き方を考える上で大変勉強になった。