JISDG301(2001年度冬学期)の日誌

  担当:サブジェクト
期間:2002年1月7日〜2002年2月25日
タイプ:月水金
時間帯:14:10-16:20
総授業数:20回(うち10回担当)
総授業時間:40時間(うち20時間担当)
学生数:11人
教材:『ワクワク日本語21 高級I
 

第1回目 1月9日水曜日

進度:2ページ〜3ページ

14時10分に教室に入った。学生たちを見ると、大体知っている学生で、中に何人か知らない学生が混じっていた。

まず私の自己紹介をした。私の名前をひらがなで書かせた。そして、携帯電話の番号を言うときも、書き取らせた。

そして、カードを配って名前と電子メールのアドレスを書かせ、回収した。

それから自己紹介に入るが、その前に、番号の読み方を説明した。300レベルは中級だが、それでも番号の読み方が身に付いていない学生がよくいる。「555」などを「ごごご」と発音しないで、頭から二桁ずつ括って「ごーごー・ご」と発音することを教えた。奇数桁でひとつ余る数字は長く発音しても短く発音しても関係ないと説明した。

そして、自己紹介をした。他の全てのレベルと同じで、自己紹介をするときに名前と電話番号を他の学生たちにメモさせ、次に自己紹介する学生に答えさせる。そのとき私もカードに学生の電話番号をメモした。順番は、カードをよく切り、めくりながら当てる。

それから、授業を受けるときの注意事項を説明した。

  1. 欠席・遅刻をしない。
  2. 宿題をきちんと毎回提出する。
  3. 授業中は積極的に話す。
  4. 外国語が上手になる3つの態度を守る。
    1. 観察……どんな言葉を、どんな状況で、何のために使ったか。
    2. 真似……観察したものを、徹底的に自分のものにする。
    3. 暗記……暗記が好きな学生は伸びるのが早い。
15時ごろ、教科書に入った。まず、今学期学習するユニットを知らせた。

  1. ユニット1「イメージ」(1〜9ページ)
  2. ユニット3「広告」(21〜29ページ)
  3. ユニット4「習慣と文化」(31〜39ページ)
  4. ユニット9「食事と料理」(81〜89ページ)
  5. ユニット11「性格」(101〜109ページ)
ユニット1の「イメージ」から勉強を始めた。まず最初に、ユニットの扉の絵を見させ、これらの人たちは、自分のイメージをよくするためにさまざまな工夫をしているのだと説明した。

それから本文(読解文)に入るのだが、本文はテープを使って聞き取り問題にした。今までは、授業の前に事務室でテープレコーダーを借りるのがとても面倒なので、この教材に付いているテープを使わなかったのだが、先学期の終わり頃、言語教育院の各教室の教師用の机に設置されているドクター・ウィコム(Dr. Wicom)という語学学習機が教室のスピーカーにつながっているという事実を知った。

まず最初に、次のページの「確認してみましょう」を読ませた。それから、本文を見ないで、「確認してみましょう」の質問の答えを考えながら2度聞かせた。それから今度は、本文を見て1度聞かせた。私は語句の説明は一切しなかった。

そのあと、学生たちにペアで「確認してみましょう」をやらせたが、このときも、答える人はなるべく何も見ないで答えるように言った。

そして、学生たちに今ペアで話した内容を発表させた。発表の順番はカードで行い、最初に当たった人が質問し、次に当たった人が答えるようにした。そして次にカードをめくるときには、その前に答えた人が質問し、新たに当たった人が答える。私は名前だけを呼んで、「〜さん、…さんに〜番の質問をしてください」と言うだけ。

15時40分に休み時間にした。本当は15時10分から20分まで休み時間を取るのがちょうどいいのだが、授業の流れの関係上、途中で切れなくてこうなることが私にはよくある。

15時50分に教室に入り、先ほどの読解文を一緒に声に出して読みながら、意味の説明などをした。

そして16時10分から、3ページの重要表現を勉強した。例文を一緒に読み、ポイントの文型の説明をし、私がいくつか即興で例文を作ってだいたいどんな使い方なのか分らせた後、学生たちに口頭で作文させた。ここでは「〜たら……た」「〜ておく」「一般的に」「〜の何倍も……」「〜そうにもない」の5つの文型(?)を練習させた。

今日の宿題は、3ページの「確認してみましょう」と「重要表現」のふたつ。授業は16時20分に終わった。

出席:11/11人


第2回目 1月11日金曜日

進度:4ページ〜9ページ

今日は、このクラスで今日ランゲージの授業をするはずだったウォン先生が体調を崩して授業ができないため、私が代りに授業をすることになった。

14時12分に教室に入ると、学生たちが「えっ」と驚いた顔をした。それで、今日はウォン先生が風邪を引いて授業ができないので私が代りに授業をすることになったと説明した。そして、今日の代りに来週の月曜日と水曜日はウォン先生がこのクラスに入り、私の次回の授業は来週の金曜日になると予告した。

ただ、今日は私の授業ではないと思って教材を持ってきていない学生が5人いたので、私が今日勉強する箇所(p.4,5,7-9)を1階の事務室へ行ってコピーしてきた。

教室に戻ると教材がない学生にコピーを配り、14時20分頃から教科書に入った。

まず4〜5ページの“Talking”の中で、1〜3番を読んだ。この教材は、それぞれの質問に該当するキーワードが質問の隣のページにあって、その語彙を使いながら質問に答えることができるようになっている。

1番の質問に出てくる「人の目」が、動物の目やさかなの目などと対立する“人間の眼球”の意味ではなくて“他人の視線”の意味だと説明した。学生たちはにやりと笑った。そして、話が出たついでに「鳥目」と「魚(うお)の目」を教えた。こういう脱線は私は好きではないのだが、ついついやってしまう。

3番の「あなたは次のような国および国民に対してどんなイメージを持っていますか」という質問のキーワードを読みながら、そのキーワードがどの国民を表すのに最適かを質問した。

14時38分からペアワークに入った。ちょうど9人出席していたので、今回はペアではなく3人ずつのグループにした。このクラスは活発にしゃべった。

15時頃、発表は省略して、続けて4〜8番の質問に移った。7、8番のキーワードには考えさせられるものがある。その中で「優越感」「虚栄心」「誇示欲」というキーワードを拠り所にして、「目立ちたい」「誇示する」「人によく見られたい」「見栄を張る」「いい待遇を受けられる」「身の程をわきまえる」はそれぞれどの心理に関係するかを質問した。学生たちは大体正確に答えられたが、「人によく見られたい」の「よく」を「チャール(=十全に)」の意味に捉えて「誇示欲」と答えた。ここでは「よく」は「チョーケ(=よい評価で)」の意味だと説明し、「彼は彼女のことをよく思っていません」などの例文を加えた。

15時23分に、休み時間にした。休み時間にするとき、学生の一人が早退するので宿題を教えてほしいと言った。今日の宿題は4ページだと教え、ワークシートをあげた。

15時33分に教室に入って、先ほどの4〜8番の質問をペアワークで練習した。今度は学生が8人なので、2人ずつペアにした。

15時50分頃ペアワークを打ち切り、やはり発表は省略した。そのとき、ペアワークで学生たちの発音が悪かった「メーカー」が「メ」も「カ」も長く発音されることを、音符を用いて説明した。そして、同じ発音で長さが違う「メカ」と「メッカ」の説明をした。ところが、私は次の練習のことで頭がいっぱいで、簡単にこの発音の練習をしてみるのをうっかり忘れた。

7ページからの“Pair work”(=ロールプレイ)に入った。これは実は、JISDG200の終わりの課にある練習なのだが、先学期の終わりにやり残したので、300でこれをやる必要があったのだ。

このタスクは、新入社員を選抜する面接試験を食事をしながら実施するというものだ。食事をしながらの面接とは、面接をする方も受ける方も、料理を楽しめないだろうなあと思うが、そんな面接をする会社が実際に存在するのかも知れない。

この練習では、食事をしながらということよりも、面接試験を受けるということに重点をおいて説明した。実際、以前他のクラスでこの練習をしたとき、臨場感を持たせるためにお菓子を買ってきたら、学生たちは食べるのに夢中になってしまって練習にならなかった。まさか、面接試験のことを忘れて食事に夢中になる受験者はいまいと思うが、どうだろうか。

時間があまりなかったので、今日は説明をしながら読むだけで終わり、練習にはこぎ着けなかった。さあ困った。このクラスは次の私の授業が来週の金曜日なのだ。来週の金曜日が近づいたら、学生たちにメールを打つなりして、前もって読んで来るように促さなければ。

今日の宿題は、4ページの“Question”。本に“Question”と印刷されているのだが、“Questions”が正しいのではないかと思われてならない。今度英語の先生に聞いてみよう。

この“Question”にある8つの質問全てに答えようとするとそれぞれの答えが短くなってしまうので、好きなのだけを3つぐらい選んで、それぞれの質問に対して長めに書いてくるようにと言った。そのとき、自分が答えたい質問から先に答えるようにと注意した。ある質問に答えるのが面白くてそれだけでワークシートの表と裏を全部使ってしまったら、宿題はその質問一つだけでもいいと言った。

授業は定刻の14時20分に終わった。

出席:9/11人
宿題:0人


第3回目 1月18日金曜日

進度:8ページ〜9ページ、21ページ〜23ページ

14時9分に教室に入った。そして、テープを巻き戻ししたあと、出席を取った。

それから8〜9ページの「Pair work」を読んだ。この内容の説明は前の時間にやっていたが、もう一度別の角度から学生たちとその内容などについて話し合いながら、説明を加えた。

14時50分から、ロールプレイの内容をペアワークで練習させた。

15時7分から、学生二人を選んで発表させた。面接を行う“山田部長”役を、社長夫人の学生に頼み、面接を受ける学生役は、カードを切ったものを社長夫人に引いてもらって決めた。大学院に通っている学生が当たった。この学生は、専攻が女性学なのだが、社長夫人がファッションの会社だと言うので、急遽デザイン専攻ということにして、自分の知らないデザインの内容について堂々と面接を受けた。私はそれを見て、その学生の優れた社会性に感心した。

15時15分に休み時間にした。休み時間にたまたま韓国語の堪能な英語の先生に会ったので、前の時間に疑問に思った、教材の“Question”の部分を見せ、これでいいのかと聞いたら、“Questions”にしなければならないということだった。やっぱりわざわざ単数形のQuestionにする深い意味はなかったのだった。

15時25分に教室に入った。先ほど英語の先生と話した“Question”の内容を話すと、なんと、学生たちの半数ほどは、それが間違いだということをすでに気付いていたことが分かった。私がその本の“Question”と英語で書いた部分を何も言わずに指さすと、「ああ、Questions」とすかさず言った。私は、驚きを隠してにっこり笑い、そうなんですと答えた。

21ページからのユニット3「広告」に入った。まず扉の絵を見させ、その内容について少しだけ一緒に考えた後、本文に入った。

本文は前回と同じく、まず「確認してみましょう」を読んで、その内容についての疑問を起こさせたあと、教科書の本文を見ないようにして、本文を2度聞かせた。そして私が学生に当てないで「確認してみましょう」の質問をして、学生たちに答えさせた。学生たちは、細かい語句に関しては聞き取れない部分も多々あったが、内容は把握していた。今度は本文を見ながらテープを1度だけ聞かせた。

15時50分に、今度は学生同士で「確認してみましょう」を話し合うようにさせた。そして、私が一人一人をカードで当てて確認した。

16時10分から、23ページの「重要表現」をやった。

16時25分に授業が終わった。

今日の宿題は、8〜9ページのロールプレイ。

出席:6/11人
宿題:6人


第4回目 1月23日水曜日

進度:24ページ〜29ページ

14時10分に教室に入り、出席を取った。

それから宿題に出てきた誤用例を説明した。今回は、「誤用集」と名付けたプリントを作って学生に配った。内容はこうだ。

イメジ イメー
メー
ブラ
生きいます。
他の人にどう見られるかということ気にしながら生きています。
靴はべんりな ことを、服はそざいを見て買います。
自分の水準に合って生きうと思っています。
明日お会いします。
キムチがいなければご飯食べられない。
最近のテロ事件の例から知られるようになって、アメリカに対して他の国の不満が高くなっています。
アフターサービスが徹底です
車はBMWがいいと思います。
いつもそう点を注意します。
日本人は個性的なことは目立ていじめられると思って……
公園などにいろいろな人々があつめてえいごだけで話をすることを見てびっくりしました。
私は高いし品質がよく 品が好きですが……
私が感じたのはアメリカが自分の国をとても自慢してのことです
中国人の底力がすばらしいと思うなりました。
韓国人は一般的に体面を好みます。
相撲の選手の体重は……
ブランド製品の模造不法です。
実際のプリントには下線は引いてない(ネットスケープ・ユーザの方、ごめんなさい。上の誤用例は誤用部分に下線が引いてあるのです)。全て口頭と板書で説明した。いちばん下の「不法」は無下に誤りとも言い切れないが、普通は「違法」と言うと説明した。その説明は合っていただろうか。『新明解国語辞典』を見ても、「違法」と「不法」の違いがはっきりとつかめない。

14時45分から、24ページの“Question”の1〜4とそのキーワードの1〜4を読んだ。

14時53分からペアワークに入った。短く話し終わってしまう人がいるので、話をつないで長く話すように促した。そのとき「なぜなら」「というのは」「それから」「それと」という語を用いて話をつなぐことができると、板書して説明した。

15時5分に1〜4までを学生をカードで当てて質問と答えをさせた。2番目の質問が「誇大広告だと思うものにはどんな広告がありますか」というものだが、そこで英語の教材に誇大広告が多いと言う話が出てきたので、私が、日本には何々語四週間というシリーズがあるが、あれを4週間でものにするのは無理だというと、ある学生が、でも日本のタチバナ・タカシという人は、『ギリシャ語四週間』と『ラテン語四週間』を本当に4週間で勉強したと本に書いていますというので、私は、あれは立花隆だからできるのであって、根気の続かない一般人にはほとんど無理だし、集中力も低く仕事も忙しい社会人は、もっと難しいと答えた。でも、ひょっとしたら、この学生ならできるかも知れない。私は人を見ないで自分に当てはめて考えていたのだ。

15時20分から28分まで休んだ。

15時28分に教室に入る時、大学書林の『ギリシャ語四週間』を持って行った。そして、さっき話をした学生に見せた。そして、これを4週間でできる人は、集中力と忍耐力と理解力が3拍子揃って人並みはずれて高い人だと言った。ただし、私はこの学習書をほめた。以前、新約聖書ギリシャ語文法でギリシャ語を勉強したときは、誤字がひどく、2人称と3人称がひっくりかえっているものもあったと言うと、学生たちは呆れた顔をしていた。しかし、そんなひどい教材で勉強しても、やる気さえあれば、その語学をものにすることができる。本当に不思議なことだ。

15時30分から、24ページの“Question”の5〜8とそのキーワード5〜8を読んだ。そして15時37分からペアワークに入った。そして、15時50分頃から発表をした。

16時から27〜29ページのロールプレイに入った。この課のロールプレイは、薬を使ったダイエットをしようとしている人と、それに疑問を持つ友人との対話。読んで説明し、29ページの下のところにある「ロールプレイの前に」をペアで話させて授業が終わった。

今日の宿題は、24ページの“Question”から好きなものを選んで答えてくること。

出席:7/11人
宿題:6人


第5回目 1月28日月曜日

進度:24ページ〜33ページ

14時10分に教室に入り、出席を取った。それから宿題に出てきた誤用を指摘し、解説した。

「誰もはげたくないだろうの欲求があります」は、「はげたくないという欲求」にする。「〜だろう」が「欲求」を修飾するのは変だと付け加えた。

「勉強よくできるからといって天才なるわけではない」は、学生たちは2つの助詞の間違いにすぐに気が付いた。韓国語では「なる」に当たる「デダ」の補語は主格を要求するが、日本語ではそうならない。私はこの文型を独特だと思ってきたが、ギリシャ語もそうだった。考えてみれば、英語も、“be”だけでなく、“become”や“look (like)”なども、目的語でなく補語を取るものがあり、形容詞も補語に来る。補語は主語と同格だと習ったから、主格に違いない。ただ、英語の場合、I、he、she以外は主格とそれ以外の格との区別が形態上現れないので、意識していなかった。ギリシャ語では形態的に主格を取るので、補語が主格であることは明瞭だ。ということは、韓国語の「デダ」の補語は、西洋語的だと言えるわけだ。私はどうも韓国語はギリシャ語と妙に類似していると常々感じているが、ここでもまたギリシャ語と似ている。そう心の中で思った。

形手術」は、学生には分らないと思うので、「整形手術」が正しいとすぐに教えた。韓国では“整形手術”と“成形手術”の2つの用語があって、後者は美容のための手術だが、日本語では区別せずに「整形手術」を用いると説明した。ただし、日本語には「形成手術」という言葉があって、これは、怪我や火傷などによって形が崩れた部分を元の形に近く直すものだと付け加えた。

「いつったらよろしいでしょうか」は、初め学生たちはどこが間違っているのか分らなかった。「漢字が間違っています」と言ったら、すぐに気が付いた。

ぜひフルムワンの製品だけ買います」は、「ぜひ」ではなく「必ず」がいいと説明した。韓国語で「コク」という副詞があるが、これに相当して困るのは「必ず」と「ぜひ」と「きっと」だ。「必ず」は100パーセントの頻度、あるいは必須であることをいい、「ぜひ」は希望で、「〜たいです」や「〜てください」とよく用いられる。「きっと」は推測だ。「きっと」を「必ず」で言い換えても特に変な感じはしないが、「ぜひ」と「必ず」は言い換えるとまずいことがよくある。たとえば、「近くに来たらぜひ遊びに来てください」では「必ず」を使うと挨拶言葉ではなくなってしまう。また、「家を出る時は必ずガスの元栓を締めてください」でも、「ぜひ」と言い換えるわけにはいかない。そう説明した。なお、フルムワンではなくて、プルムウォンという。これは大手食品メーカーの名前。

14時30分から、29〜30ページを一度通して読んだ。そして、14時40分からペアワークを始めた。

15時から31ページのUNIT4「習慣と文化」に入った。扉の絵は、女の人が男の人に愛嬌を振りまいている場面だが、この絵だけでは何を表しているのかよくわからない。このユニットの扉絵は、教材の挿し絵としては、失敗作といえる。

そして、32ページの“Reading”「韓国と日本の習慣」に入った。この文章に入る前に、学生たちに、外国に行った時の文化の違いで何か気が付いたことはありますかと聞くと、ある学生が、日本に行った時に関西空港で買い物をしたが、その時おつりのお金を一枚一枚渡しながら値段を確認させてくれたことを話してくれた。私は東京でも川越でも千葉でも、そういうことは経験したことがなかったので、面白いと思った。

それから、読解文の読みに入った。本当は今学期は最初の読解文はテープを聞かせることにしていたのだったが、うっかり忘れて準備をしていなかった。それで、そのまま本文を読んだ。学生たちはその方がいいような雰囲気だ。変だ。長い文を聞くのはそんなに負担なのだろうか。

この文章は、韓国と日本の文化の違いを指摘しているが、文化論が難しいのは、韓国ではこうだと言うと、そうではない人が出てくるということだ。お客が家に上がるやいなや靴を外に向けて並べると、韓国では“早く帰ってください”という意味に取られる恐れがあるとこの本文では言っているが、飲食店などでは、お客の靴は外に向けて揃えておくのが普通だ。しかし、家庭では来客の靴を外に向けて並べることはないようだ。いや、あるかもしれない。もしあったら、どういう意味合いで受け取られているのだろうか。

スキンシップに関しても、現在のところは、韓国の文化を日本では“接触文化”と呼ぶほどスキンシップが多いが、今後も日本がスキンシップが少なくて韓国はスキンシップが多いと予測することはできない。もしテレビか何かでスキンシップのすばらしさなんて放送されて、それが大反響を呼び、その日から日本人のスキンシップが多くなるなんてことは、十分に考えられる。韓国でも、いきなり社会風潮が変わってスキンシップを不快がる人たちが急増し、それによって握手も滅多にしなくなるということだってあり得る。昔イー・オリョン教授が『縮み志向の日本人』で韓国ではカラオケは流行らないと予測したことがみごとに外れ、1990年代の初め頃からノレバン(=歌の部屋、つまり“カラオケ”のこと)が雨後の筍のようにでき始め、今では韓国人の生活に定着してしまった。日本よりも盛んかも知れない。「小さな巨人」という言葉も、韓国人には納得できないものと書いてあったが、1988にはすでに、「チャーグン コイン(=小さな巨人)」というコマーシャルのコピーをラジオで耳にした。イー・オリョン教授は、日本と韓国の昔の文献までも渉猟して両文化を比較したにもかかわらず、その分析結果は外れた。文化というのは、それほど得体の知れない、変幻自在な存在なのだ。

15時35分から休み時間にした。

15時45分に教室に戻り、33ページの「確認してみましょう」を、まず私が質問を読んで、学生を当てないで、クラス全体で答えさせた。

15時55分から、「確認してみましょう」をペアワークで話させた。そのとき、なるべく本を見ないで答えるように促した。本を見ながら答えると、どうしても固くなってしまうからだ。自分が理解し咀嚼した言葉で話せるようになってもらいたい。本を見ないで話すように促すと、ただの確認なのに、多少話が脱線したりして、会話が活気づいている。

14時10分頃、33ページの下にある「重要文型」をやった。「毎日のように」と「〜やいなや」と「〜かねない」の3つを口頭で作文させた。「私は毎日のように映画館へ行きます」「私は毎日のように図書館で勉強します」という例文を口頭で示すと、学生たちが他の文を作りやすくなる。「〜やいなや」は、「〜と同時に」と少し違うことを説明した後「家に帰るやいなやテレビのスイッチを入れます」「家に帰るやいなや冷蔵庫を開けます」という例文を示した。「〜かねない」は「あまり無理していると______かねない」という枠が実際の例文をかなり制限している。「〜かねない」が出たついでに「〜かねる」も教えた。

14時20分に授業が終わった。

今日の宿題は28〜29のロールプレイ。

出席:9/11人
宿題:5人


第6回目 2月1日金曜日

進度:34ページ〜37ページ

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出席:5/11人
宿題:3人


第7回目 2月6日水曜日

進度:38ページ〜39ページ、81ページ〜83ページ

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出席:5/11人
宿題:2人


第8回目 2月15日金曜日

進度:84ページ〜89ページ

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出席:5/11人
宿題:2人


第9回目 2月20日水曜日

進度:101ページ〜105ページ

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出席:6/11人
宿題:3人