本に養ってもらう (2007年10月2日火曜日)


お金を稼ぐには、最初は自分の職場で一生懸命働くことから始めろといいます。ですから、まずはとにかく一生懸命働くべきでしょう。自分の与えられた仕事に最善を尽くし、創意工夫ををして発展させていくこと。このことによって、仕事の質を高め、収入を増やしていくことができます。

そのとき、まず何が大事かといえば、私の考えでは、読書の習慣を持つことが必要だろうと思われます。仕事や自分のキャリアに関する本ばかりでなく、自分の人生に関係のあるさまざまな分野の本を読むことです。何とかして時間を捻出し、本を読む時間に当てる習慣を持つことが必要だといえます。

ある分野について読書を続けていくと、目の前の霧が晴れて展望が開けてくるような感じがします。人間関係についてもそうですし、仕事の能率や時間管理についても、同じことが言えます。何冊も読んでいくと、多くの著者たちが主張している共通する知恵や技術などが見えてきます。1冊の本でよく分かるということは、ありません。不勉強の私ですら、1つの分野に関心を持ったら、10冊は読みます。10冊くらい読んで初めて、それがどんなものかがぼんやりと見えてくるからです。そういうわけなので、ある分野についてちゃんと知ろうと思ったら100冊読めと言っている人もいます。その人は、100冊読んでも分からなければ、200冊読めと言っています。

韓国企業のCEOの中にはものすごい読書家が多く、たとえば、イ・スンハン(이승한)サムスン・テスコ社長は、1ヶ月に100冊読んでいると、韓国の『이코노미스트(エコノミスト)』誌2007年9月11日号の記事「CEO들의 지독한 독서 습관(CEOたちの猛烈な読書習慣)」で紹介されていました。彼らの“生き残るための”読書熱にはすさまじいものがあります。たとえば、イ・ジャンウ(이장우)イメーション・コリア社長は、読書時間を捻出するために、地方へ出張に行くときには飛行機に乗らず、手続き時間の短くて済む高速列車に乗るということです。やっぱり、すごい位置にいる人はすごいんだと思いましたが、これらは私たちが切に学ぶ必要のあることだと思います。

残念なことに、私にはそんな速読力はありません。しかし、たとえば1ヶ月にたった10冊ぐらいの読書であっても、それをコンスタントに続けていきさえすれば、ものの見方や考え方はそれなりに広がり、深まっていきます。

このように、貪欲なほど読書を続けていれば、視野も広がるし、自分の仕事に対する洞察力も高まっていくはずです。そうすれば、より多くの仕事ができるようになるだろうし、その仕事の質も高まっていくに違いありません。

まだ学生ならば、単に就職のことを考えるだけでなく、自分を立派な「一人企業家」にするために、自分のコンテンツを作っていく基礎を身につけることから始めれば、後々役に立つと思われます。たとえば、外国語の読解力や、仕事の処理能力、発表力、人間関係、説得術、危機管理、会計など、実務的な知識を貯めこんでおくわけです。そのためにも、読書は欠かせません。

また、たとえ自分がベテランだと思っていても、絶えず仕事の能力を改善し、仕事の次元を高めていくために勉強することによって、仕事の質は深まり、それがひいては、収入を増やすことにつながっていきます。その目は世界に向けることができるので、自分が社会の変化に敏感であろうとするならば、自分の仕事が時代の流れから取り残されるリスクも小さくなるでしょう。

もしかしたら、本なんか読んでいて飯が食えるか、と思う人がいるかもしれません。たしかに、本を読まなくても財を成す才能に恵まれた人たちもいます。しかし、残念なことに、私にそのような才能はありません。私が何かになりたいと思ったとき、私にあるのは“なりたい”という気持ちだけで、経験も知識もありません。そんなとき、私を自分のなりたいものへと導いてくれるのは、本です。本が私を養ってくれるのです。私と同じような条件の人は、多いと思います。

お金を貯めるには、まず自分の仕事のことを考える必要があります。そして、仕事の質を高めるためには、せっせと本を読むことが大切です。本に養ってもらいましょう。


引用・参考図書