外国語の覚え方


以下の文は、ライコスクラブに書き込んだものです。

90   外国語の覚え方
2001/05/31 10:50:11  ijustat   (参照数 2)
これは 89 [英語の覚え方を・・・。] への返信です

今日はnarga(ナルガ?)さん。ijustatです。

>今回は、英語の文法・単語・過去形・現在形の、覚え方です。(全部・・・?)
>
>いつもいつも、単語を並べ替えて文章を作る問題で並べ方を間違えてしまいます。
>どうすれば、覚えやすくなりますか?
>
>過去形・現在進行形は、『不規則動詞』あたりが、わかりません。
>be動詞とくっつける時に変化するのがわかりません。

全部を覚えるには、何と言っても、テキストの本文を全部丸覚えするのがいちばん効果的です。この効果は絶大です。暗記することで、細かい文法事項やコロケーション(単語と単語の組み合わせ)など、すべての情報を身に付けることができます。したがって、英作文もそれほど難しくなくなります。もちろん、不規則変化動詞に関する知識も同時に身に付きます。暗記の具体的な方法などに関しては、ここを見てください。

>あとは、単語の綴りの覚え方が全然わかりません。
>いつも、何回か書いて覚えようとしてるのですが、全然頭に入りません。

つづりを覚えるのは、漢字を覚えるように、形で覚えた方がいいと思います。発音と綴りの関係はもちろんあるのですが、しかし、発音は発音、綴りは綴りと割り切ってしまうのも、一つの方法です。あと、単語の綴りは、例文の中で覚えた方が頭に入りやすいです。(ちなみに、新しい外国語の文字を覚えるときも、字だけで覚えるより、“単語”の中で覚えた方が頭に入りやすいですよ。)

>どうか、簡単でわかりやすい覚え方あったら教えてください。

ひょっとして、英語の先生が、数学の公式のように英語を教えていらっしゃるのかもしれませんね。それも初級段階では有効な一つのアプローチの仕方ですが、飛躍的に上手になろうとしたとき、こういう演繹的な方法は、上達への道をふさいでしまうものです。

言葉というのは、言葉自体と、それが話される状況と、話し手の発話意図の3つの条件に支えられて存在しています。語学のセンスがある人は、この3点だけに注目し、“どんな言葉が”、“どんな状況で”、“何のために”使われたかを絶えず追っています。これは、一見単純で知的に見えないのですが、実は非常に理に適った方法です。こうやって考えながら英語を見ていくと、不規則変化動詞も、無表情ではなくなってくると思います。

なぜこの動詞の変化は不規則なのか、という質問は、多いに結構ですが、それを知るためには、英語以外の多くの言語を比較し、昔の英語も学び、ラテン語やギリシャ語もかじらないと、そういう不規則動詞の発生した過程を知ることはできないと思います。

たとえば、goの過去形に、何でwentという別の単語が使われるのかなんて問題は、本当になぞめいた問題です。ちなみに、日本語で可能を表わすときには、「行く」が「行ける」、「見る」が「見られる(または“見れる”)」のように、語尾を変化させるのに、どうして「する」は「できる」になるのか、考えてみたことがありますか。日本語教育では、「できる」は「する」の可能形ということになっていますが、しかし、これは、変化ではなくて、別の動詞の借用です。こういうことは、考えてみる価値があるのです。でも、初級の段階でそれを追求するのは、時間の浪費が多すぎて、ついには、英語が身に付かないという悲劇を生んでしまいかねません。

だから、wentが使われたときの、その“行った”という状況を頭の中に思い浮かべながら、“行かなかった”でもなく、“行く”でもない、その味わい(?)を吟味する必要があります。機械的に go - went と暗記するのは、“意味”を伴わないので、学習がとても苦痛で、なおかつ、忘却曲線も、勾配が急になってしまうと思います。

だから、英語の教科書本文を見ながら、“どんな言葉が”、“どんな状況で”、“何のために”使われたかを追いつつ、その本文の内容を丸暗記されることをお勧めします。 Good luck!((英語学習が成功するという)幸運があなたにあるように。)