832   意味の説明
2002/01/07 17:15:36  ijustat   (参照数 8)

こにちわゆどうふさん!ijustatです。

>そうか、抽象的概念か…
>その点を忘れておりました^-^

みんなすごいですね。氷雨さんの質問に対するこの適確な答えのラッシュ。私は初めのDEBUさんの説明を見て、おっ勉強してるなって思ったのに、感じたままに書いたというのを読んで、本当にびっくりしました。

では、私はもっとリストを増やして……。

学ぶ
勉強する
習う
教わる
教えられる
教えてもらう
勉強させられる
勉強させてもらう
習わせられる
習わせてもらう
学ばせられる
学ばせてもらう
教育される
かじる(例:私はドイツ語をかじったことがあります。)
聞きかじる

ちょっとやりすぎですか。(汗)

でも、こういうのを考えるときに、文型を念頭に置くと、説明が付けやすいものもあります。たとえば、

[<人1>が<人2>{に/から}_]という文型が可能か。<人2>には「に」と「から」の両方が使えるか、各動詞によって、それぞれ<人1>、<人2>はどんな立場になるのか、同じ立場なのか、意志が働いているのはどちらかとか、うれしがっているのか嫌がっているのかなどを考えて、分類してしまう方法が、意味の説明以前になされると、意味について説明しやすくなるのではないかと思います。

ついでに、助詞「に」と「で」の“意味”の違いが問題になることがよくありますが、これなども、そういう“文型”の問題で片付けてしまった方がいいんじゃないかと思うことがよくあります。たとえば、こういうのがあります。

貿易会社勤めています。
ex. 貿易会社働いています。

東京住んでいます。
ex. 東京暮らしています。

こういうのは、助詞の意味の違いで説明できますか。できるかもしれないけれど、難解になってしまうと思います。こういうのは、それぞれの動詞が要求する名詞句に付く助詞が決まっているのだ、つまり、この種の助詞は動詞の一部(ドイツ語でいえば、分離動詞みたいなもの)だと説明してしまった方が簡単だと思います。

[<勤務先>に勤める]
[<居住地>に住む]

上のように説明してしまえば、実用的なレベルでの問題は解決してしまいます。実は上の動詞は、もとは違う意味で使われていて、その意味では上の助詞は適切だったのだけれど、動詞の意味が変わっても助詞はそのまま動詞にくっついて用いられているために、その助詞の意味が説明しにくくなってしっまったのだと思います。

たとえば、「つとめる」は「努める」が原義のようで、その労力を注ぎ込む対象としては、助詞「に」が用いられるのは自然だったわけです。しかしそれが「勤務」の意味になっても助詞「に」が使われ続け、さらに「勤務する」の助詞までも「に」が使われるということになったのではないかと思います。

「すむ」については、もしかしたら、「隠れる」が太古の意味だったのではないかと思います。その訳は、九州の柳川では「隠れる」を「すむ」と言っているからですが、ただ、この時の助詞は、「へ」が使われるようです。奈良時代には、同じ場所に長くいる、あるいは、居所とするという意味だったようです。ずっといる場所という意味では、助詞「に」が妥当でしょう。

でも、上のような歴史的背景の説明は、日本語学習者にとっては雑学になるだけで、日本語運用の助けになるとは思えません。で、私は、意味の説明をするときには、意味にはまって行くよりは、文型の取り方で説明してしまうことが多いです。

これは、助詞の説明だけでなく、動詞の説明にも役に立ちますよ。