2064   Re^6:リハーサルと自動化と予測文法(外国語で考えるために)
2005/02/05 2:56:56  ijustat   (参照数 4)

こにちわ、ゆどうふさん!ijustatです。

>いつもながら、博学な知識の紹介をありがとうございます

あ、いえ……博学なのは、著者の白井恭弘先生で、私はその本の内容から抜粋・要約しただけなんです。

>読むことより聞くことのほうをネイティブは先に習得するわけですが
>言語能力の構成として、音声のほうがより深い位置に在るから、ということになるんでせうかね、やっぱり。

そうですね。音声言語は、生命体としての人体の呼吸を利用するので、その話される言語自体に生命を感じますよね。だから、声で発せられたことばは、文字の言葉よりも深いところで理解されると思います。

ただ、成人の学習に関しては、目からの学習も必要なようです。たとえば、学習の初期には聞かせ話させるだけで、文字も見せないし書かせもしないという教授法もありましたが、学習者たちがローマ字などで掌や紙切れなどにこっそりメモしてしまって、その効果がはっきりしないという問題点を指摘しているのを読んだことがあります。目からの情報を封鎖しようとするのは、大人の外国語学習ではかなり無理があるのではないかと思います。

日本人は視覚的に強いので、目から学ぶ長所を生かしつつ、耳から学ぶ学習も補強していったらいいのではと思っていますが、言語教育の研究者でないので、その辺の実際はわかりません。ただ、私はそのように韓国語を学んだし、現在英語も、韓国語と同じ方法でやり直していますが、私にとってはこれが合っているようです。

>英語で日記を書いてみる…という類の本がつい最近ブームになりましたが(こんなの)、私はあれを結構よい兆候と見ています
>書く、話すといったアウトプット活動は、どうしても聞く、読むというインプット活動より難しいものですから、避けられがちなんですよね…

私もすごくいい方法だと思います。日記よりも、英語でブログなどを書いたらもっと動機付けが強くなるのではないかと思います。たとえば、いつか始めてみたいと思っていますが、英語で英語学習日誌をつけるとか。

英語学習日誌を日本語で付けているものはけっこう見ますが、これを英語でつけているサイトに出会ったことがありません。まあ、不自然な英語を見せたら恥ずかしいというのでしょうが、私の考えでは、むしろ英語の伸び方がその英語日誌で分るので、学習効果を人々に証明できるのではないかと思います。

もし、1年前の日記に比べて1年後の日記が進歩していなければ、その学習方法はどこか問題があるということも(自分にも他に人も)分ります。日本語で書いていたら、まったくその人の伸びが分りません。

>予測文法の習得、というものの巧拙は、やっぱりインプット量の過多に影響されますよねこのへんはやはり年の功…なのか^−^;
>ちょっと話は変わりますが、マインドマップというものを大学時代に本で読んで覚えたことがあります
>詳しい説明はここにありますが、要するに「意味のつながりを図解する」という技法です
>これを作ることによって、予測文法の強化を行えないかなー…って、今ちょチと思いました("give"に"present"とか"a doll"とかつなげていって覚える)。

そのような辞書は、英語ではけっこう出ているかもしれません。私は2種類だけ知っています。一つは、勝俣銓吉郎の『新英和活用大辞典』(研究社)です。これは、この人が集めた約二十万の collocation(連語)の実例を辞書にしたものです。この辞書の「本辞典の使い方」は勉強になります。ちなみに、私が持っているのは1958年の版で、現在出ている版は、語数も用例数もサイズも、ずっと大きくなっています。

もう一つは、“The BBI Dictionary of English Word Combinations”という辞書で、研究社のに比べると、語数も少ないし(18000 entries)、9万例の連語に訳はもちろん説明も付いていないのですが、英文を書きながら、ある単語と一緒に使われる適当な語を探すのに便利です(この辞書には韓国版があって、全用例に韓国語訳が付いて総革装という、けっこう豪華な辞書に様変わりしています)。また、『新英和活用大辞典』よりもずっとコンパクトなので、狭い机しかない人が、片手に辞書を持って英文を書くには役に立つでしょう。ただ、実際には私の場合、実際に使ったのはまだ数回しかありません。私の英語力がまだこの辞書を使いこなせるまでに達していないのです。

日本語では、『文章プロのための日本語表現活用辞典』(中村明編、明治書院)がBBIのような辞書で、翻訳するとき重宝しています。ただ、私は書名に抵抗があり、自分は文章プロでないのにこの辞書の世話になるのは変だという気持ちと、本当に文章のプロはこの辞書の世話になるだろうかという訝しさが交錯しています。まあとにかく、日本語の文字を並べてお金をもらう人にとっては、ありがたい辞書です。

こういう辞書などによって語結合の“マインドマップ”を増やしていくことで、ゆどうふさんがおっしゃるように、予測文法の強化を図ることが可能だと私も考えています。