164   Re:162-喋れるようになるためには
2001/01/12 21:36:07  ijustat   (参照数 8)
これは 162 [みなそうなんでせうかね。] への返信です

こにちわ、ゆどうふさま。

>昨日授業で(ネイティブの先生が受け持つ会話の授業)ふとおもったんですけど、
>外国語をしゃべろうとすると「なんだかのどがつまる」感じがするんですよ。
>恐いからかな?とか思ったんですが。

喋れることは喋れるけれども、喉が詰まる感じがする(すごい漢字が出ますね)というのは、中級の下のレベルということになります。私なんか、喋ろうとしても、舌を石こうで固めたみたいになってしまう(汗)。これは、初級レベルということです。

これは、心理的な問題もあるかもしれませんが、それだけが原因ではありません。

口から言葉が出てくるためには、使いたい言葉がいつも心の耳に響いていなければならないのですが、そのためには、主に耳からのインプットが必要になります。この量がある程度以上になれば、目で読んだものも、心の耳に響くようになります。

その量はどのくらいか。よく分かりませんが、アルクでは、千時間と言っていますね。確かに、千時間ぐらいは聞かなければいけないかもしれません。

あと、一昨年から去年にかけて韓国で大ヒットした英語学習法の本では、あまり難しくない教材テープを、1日2時間ずつ聞いて、意味はともかくとして、話している言葉の形が完全に分かるようになるまで、少なくとも1週間は続けろと言っています。そして、それを、何本か続けたあと、最初のテープをディクテーションするんだそうです。すごいごっつい方法ですが、確かにこのやり方なら上達しない方が不思議かもしれません。

それと、聞いているだけでは、畳の上の水練で、心の耳に浮かんだ言葉を即座に口で表現できるように、口を動かす訓練をする必要があります。

>個人的な直感としては、この感じがなくなったらどの言語も
>ある程度気後れせずにしゃべれるようになると思うのですが。

日本のコミュニケーション方法は、狭いコミュニティーの中で独特に発展し過ぎてしまった嫌いがあります。日本語の教材などを見ると、優れたものは、日本語独自のコミュニケーション方を図式的に説明したものがありますが、外国語を勉強する私たちも、そういうものを見て、自分のコミュニケーションの方法(または、談話構造)がどうなっているのかを意識化した方がいいのではないかと思います。

日本式のコミュニケーションの方法は、きわめて細やかな味があるものですが、外国語の実力がまだ不十分な人は、それを生かそうなんて考えは持たない方が安全です。まずは、粗削りな形で、英語なら英米人のコミュニケーションのスタイルを摂取すべきだと思います。松本道広先生は、こういうのを、「斬れる英語」と表現しましたが、うまい言い方だと思います。私はこういうのを、「一言で通じる韓国語」と表現していました。

日本式の柔らかさなどを生かせるようには、英語らしさの基礎がしっかりとできあがっていなければならないと思います。そうしなければ、不明瞭で異様な感じの英語になるのが落ちだと思いますから。

韓国でもよく、日本の人たちが、持って回った不正確な言い回しで韓国語を使い、相手が理解できないでいると、分かってくれないと不満がっているのを見ますが、分かってもらうためには、相手が分かる話し方をしなければいけませんよね。

「斬れる韓国語」と言っても、そんな大袈裟なものではありません。韓国人同士の会話を聞きながら、うまくコミュニケーションが成り立っているとき、その一言一言を観察して、おお、こんなときにはこんな言葉を使えばいいのかということを、覚えていけばいいのです。

英語の場合は、日本にいながらそういう表現の観察には事欠かないのではないかと思います。私は英語がほとんどできないので、何とも言えないのですが(涙)。

というわけで、コミュニケーションの方法をよく観察して真似しようというお話でした。