1620   訳付きグロッサリの作成
2004/01/25 10:27:45  ijustat   (参照数 0)
これは 1619 [Re:今年は申年。来年は酉年] への返信です

ショウコさまこんにちは。ijustatです。

韓国では旧正月明けの日曜日です。休みの間は寒波の襲来もあって、あまり外へ出ず家の中でのんびりしていました。

>NYで英字経済新聞を毎日読んでいる人だって、知らないことは沢山あります。。。

去年から今年の旧正月前まで、私たちの職場では韓国語コースの単語帳を作成しました。これは、教材の理解を助けるために、それぞれの課の新出単語を中心に、訳語をつけたグロッサリを別冊で学生に提供するのが目的でした。単語帳は、日本語版、中国語版、英語版の三種類を作成し、私はその4段階の日本語版の訳を付け、1〜4段階の単語帳を校閲しました。

それをやりながら驚いたことは、3段階と4段階に自分の知らない単語がずいぶんたくさんあるということでした。とくに昔話や伝説の読み物に出てくる語彙は、まったくお手上げのものもありました。韓国語を知らなかっただけでなく、日本語にするのに苦心惨憺したものもけっこうあります。自分としては当然言語教育院の卒業生よりも韓国語の実力に関しては上だと高をくくっていたのですが、卒業生たちは私の知らない単語をたくさん覚えて日本へ帰っていくのだということが分かり、見の引き締まる思いがしました。

それにもまして気が付いたのは、私のずさんな仕事の仕方です。自分なりに完璧に仕事をしたと自負していたのが、韓国語の先生が実際に授業で試験的に使いながら、私が思い違いをして文脈と無関係な同音語に訳しているのを発見した部分が数箇所見つかったのです。当然、とんちんかんな説明になってしまっています。その一方で、韓国語の先生たちの作業の細かさに改めて脱帽しました。結果としては目に見える誤りは潰すことができ、一応無難な単語帳が出来上がりました。

その過程で韓国語の先生と話し合いながら、日本人の学生の語彙力の貧困さにあらためて驚かされました。私も父の世代から見れば語彙が貧困とのことですが、たとえば、「趨勢」という語彙を教室の誰も知らなかったとか、「終日」が何か分からないという学生もいたということでした。「なりゆき」とか「一日中」と言ったら分かるのかもしれませんね。

そうやって、自分と他人の“分からなさ”と付き合った数ヶ月でした。