1220   ねば・へこみ!
2002/10/04 22:03:18  ijustat   (参照数 14)

こんにちは、ゆどうふさま。ijustatです。

自分の机の上からお送りします。長いランケーブルを買って来て、私の机の上のパワーブックにつなげたら、ちゃんと繋がったのです。今まで世と隔絶していた私の机の上が、世界と繋がりました。^^/

>ああ、さっきちょっとへこみましてねぇ。
>ネイティブの先生の英語の授業で、うまく話せなかったんですよ。
>口なれしていないというか…
>ちょっとへこんでます。

そうですか。それは大変でしたね。でも、そこでへこんではいけません。自分がどこで挫折したかを知ることは、自分の会話能力を自分で測定するいい機会です。私はむしろ、挫折する地点に着目し、その地点が徐々に高くなっていることをよろこぶことが賢明だと考えています。

なぜなら、よほど凄い実力でもない限り、だれでも必ず言語運用に挫折する地点があるのです。母語でも同じです。たとえば、あまり思いがけない状況に直面したときに、言葉を失ったり、言い方が滅茶苦茶になったりするのは、日本語の言語運用に挫折したのです。しかし、母語の限界点はかなり高いので、あまり問題に感じないのですが、外国語ではそれが日常的なレベルにまで下がってくるので、あちこちで挫折を味わうことになります。しかし、挫折するレベルは、練習するたびに徐々に高まっていきます。

だから、自分が挫折するレベルまで話してみて、その挫折したレベルが以前よりもあがっていれば、それは私たちの運用力が向上したのです。多くの人は、この事実を知らないため、挫折をしたという事実だけでめげてしまうことがあるのですが、それは間違っています。

私のページに、外国語上達の諸段階というドキュメントをあげてあります。ちょっと大雑把すぎて漠然としているのですが、参考にしてみてください。それと、私のページにはありませんが、ACTFL OPI という口頭能力測定の指針は、大いに役に立つと思います。いずれ、それも整理してアップロードしたいと思いますが、ちょっと大変な作業なので、いつになるか分かりません。ひょっとしたら、ACTFL OPI と検索したら、情報の 알맹이 が出てくるかもしれません。

>アメリカ口語教本(研究社)という本です。
>これは、ちょっと前にはやった
>オーディオリンガルメソッド
>という方法を用いた英語教材です。

この本はまだ出ているんですね。20年くらい前から、書店で見かけていました。私も、そういうすごいロングセラーの日本語教材を作ってみたいものです。

>オーディオリンガルメソッドはいまでこそぼろくそに言われていますが、
>私は今でも使い方次第でかなり効果の高い方法だと思っています。

そうですね。日本語の先生たちは、コミュニカティブ・アプローチがいいとは言っても、実際に授業に用いてみると、学習者たちの正確さに問題が生じるので、実力の土台作りには、オーディオリンガル・メソッドを用いるのが普通のようです。

>…なぜなら、「口なれ」するということ。
>そして有限の文型から、無限の文が作れることがわかるからです。

そうですね、本当に”無限”です。なぜなら、結合関係が不適切な文までもどんどん無限に作ってしまうからです。じつは、そこにオーディオリンガルの弱点があるのです。それに、もうひとつオーディオリンガルの弱点は、言葉がもともと状況と目的に依存しているのに対し、オーディオリンガルでは、その一番重要な点を捨象して、純粋に言語の構造的な正しさをめざしているという点にあるのです。ですから、私が言葉を話そうという目的意識と、訓練して身に付けた言語の形式との関係が、実はよく分からない。そこで、こういうときはどう言ったらいいのかという点をとりあえず無視して、知っている表現を適当に選んで使ってみなければならないわけです。これでは、スパッと通じる英語にはあまり接近できないでしょう。

「口なれ」というのは、外国語を用いるときも、暗唱するときも、まず最初に求められるものだから、必須事項です。その意味では、様々な文型をパターンプラクティスによって口なれさせておくのは、それを用いるときに、大きな威力になります。だから、家ではこっそりと「アメリカ口語教本」で秘密訓練をし、外では積極的に英語を使う機会を求めて(相手が英語の母語話者でなくてもかまわないと思いますよ。要するに、喋ってみることが目的ですから。)、自分が挫折するレベルのことまで喋ってみることをお勧めします。

>この教材で、ちょっとがむばろ(笑)
>使い心地などは届いてから報告するかもしれません^^

期待しています。私は中身をちゃんと見たことがありませんが、定評ある教材なので、きっとすばらしい点がたくさん見いだせると思います。単なる口ならしだけではなく、実際に使えるようにするための手引きがきっと要所に盛り込まれていると思います。