中国人の外国語学習法(その2)


中国から来た大学院生や先生たちに、先日中国の人から聞いた外国語学習の話をすると、さらにまたいろいろな話を聞かせてくれた。

朝5時に起きて勉強するというのは、中国では常識なのだという。5時に起きてから、7時まで2時間、暗記科目の勉強をするのだそうだ。学校は普通7時40分に始まるが、学校が近い学生は、7時に勉強をやめて、朝ご飯を食べてから学校へ行く。しかし、今回私に話してくれた人は、学校が遠くにあるので、4時半に起きて6時半まで勉強したと言っていた。受験生は、朝3時半に起きて勉強することもあるという。ただ、そうすると、午後には疲れて来て頭がよく回らなくなるそうだ。

あくまでも朝型が基本らしい。日本や韓国は、完全に夜型だが、中国の朝型志向は、とても健全だと思う。寝る時間が同じなら、時間帯は関係ないと思うかも知れないが、実際にはそうではない。それは、実際に私も体験したが、朝勉強すると、学習効果に著しい差があらわれてくる。

そして、午後5時頃学校が終わった後は、理系の科目を中心に勉強するのだそうだ。頭脳が活発に活動する午後に、考える科目を学ぶ。それは、学生にとっても楽しいそうだ。私たちは、ひょっとしたら、時間帯に不適切な科目を勉強することで、効率の悪い学習をしているかもしれない。学校で勉強する時間はどの科目にも不適切ということはないかもしれないが、早朝や夕方、宵などの時間帯は、精神的に昼とは違うので、それに合わせた学習は必要だろう。

で、寝る時間は何時頃かというと、夜は10時には就寝するのだそうだ。だから、7時間の睡眠ということになる。たっぷりとは言えないが、いちおう十分には睡眠を取っている。

早起きの効用は、特に学習法というほどのことでもなく、昔から言われて来たことだ。それは、人が24時間活動するようになった現代でも有効だ。日本でも、そのことは誰でも知識としては知っているかもしれない。しかし、実行しているのはごく一部の人たちだ。自分には関係ないと思っている。しかし、中国では、その知識を“常識”として一般的に実行している。その点が大きく違う。

実際には中国でも夜更かしは多いらしいが、それでも早朝を外国語学習に使う人が多いことと、中国には日本語や韓国語能力の優れた人がたくさんいるということとは、やはり関係があるに違いない。